会社墓の制作事例

昭和50年代頃からでしょうか、会社や各種団体のお墓がよく見られるようになってきました。高野山などに行けば歴史上の人物のお墓に混ざって、企業や団体のお墓があちこちにあります。
企業や各団体の発展には、会社創立時の物故社長や物故社員が大きく貢献しています。これら企業の礎を気づいた人々への感謝と更なる事業の繁栄を祈って建てられる供養塔が、「会社墓(法人墓)」です。企業や各団体の個性や理念により、その形や規模もさまざま。いつまでも心に残る供養塔、企業の指針となる会社墓には、大きな意義があるのです。
当店で携わらせていただいた、会社墓の制作事例をご紹介します。

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食品関連会社

電気器具製造会社

プラスチック製品製造会社

薬品卸会社

建設関連会社

金属関連会社

企業の繁栄と安全を祈願する企業内神社

弊社、株式会社 石寅 会社墓(平成6年、創業85年を記念して建立)

「物」から「心」へ-会社墓への思い-

昭和30年代から40年代にかけて、日本の経済は高度成長期を向かえ、私たちはただ「物質」を求めてひたすらに猛進してきました。今日、人々の生活は物質的には大変恵まれ、その頂点を極めた感がありますが、その成長も限りがあるとわかり、求めるものを見失った今、ようやく人々は精神を、すなわち心の豊かさを求めるようになってきたのです。

企業や団体という組織の中で、多くの人々が集まったときも同様に、「物質面」だけではなく、「精神性」の追求こそが、これからの時代をリードするのに不可欠でしょう。

そうした、「精神性」への志向から、仏教などの宗教者による講演会が開催され、企業のトップや管理職の人たちがそれに耳を傾けるようになり、そして会社墓へとつながってきたと考えられます。

「精神性」への志向はやがて、人々の目を自然へと向けさせます。 近代以降我々が忘れかけていた自然の恵み、原材料やエネルギー資源など、その恩恵を受けて成り立ってきた現在の繁栄の原点に気付いた時、自然への畏敬いけいの念が現れ、その一つの形として、会社墓に手を合わせることで改めて自分自身を省みる機会を得るのではないでしょうか。

企業イメージの表象-会社墓のかたち-

会社墓の意義 - 慰霊の想い -

会社や団体のお墓は、創立者や代表者をはじめ、組織の発展に貢献してきた人々の努力に感謝し、その霊をおまつりします。

創業者を始めとして、草創期を支えた社員の方々は、創業者を中心にして一丸となって、企業の発展のために並々ならぬ努力をされた事でしょう。その努力が実り、企業は発展の道を歩み始めます。

草創期を過ぎ、ある程度企業が成長を遂げたころには創業者や、同時期の方々も第一線を退かれ、皆さん名誉職などにおつきになられて、企業の記念日など折々に、草創期を知らない方々も直接当時のご苦労話などをお話しされる事でしょう、企業は創業者を頂点にして結束している事と思います。また、そのころには発展のために注力されて来た結果として、創業者の個性を反映した企業風土も十分に根付いているはずです。

しかし、更に年月が流れ、創業者が故人となられる頃には企業は組織としては大きく成長しているのですが、創業時の企業精神や企業風土は形骸化し、役員や従業員間の意識に足並みの乱れが生じ、問題の種となる事が多くなっていきます。

こういった時期、創立記念日などに会社墓を参ることで創業者や草創期を振り返り、その理念や情熱、そして今まで企業が歩んで来た道、お客様やお取引先とのご縁などを、もう一度確認することで、企業の全員が結束し、更なる発展に向けて進むことにつながる。そのシンボル、まさに「企業イメージの表象」としての会社墓の存在意義は大きいのではないでしょうか。

このように今後の発展を願い、先人以上の努力を誓い合う場としても大きな役割を果たします。

人を大切にする企業

会社墓を建てて、創業者を始めとして企業に所属された物故者の慰霊祭を定期的に行う事は、「創業から今日まで企業の発展に貢献されてきた人々を末永くいつまでも敬う」と言う企業イメージを社内外に広く発信する事になります。それは、昨今(2015年現在)、問題視されている「ブラック企業」のような、従業員を人として扱わないような企業とは違う、という強いメッセージを発信します。

また、現役の従業員に「人を宝として大切にする企業」と言う安心感が生まれ、日々の業務の励みとなる事でしょう。

その企業イメージは、人材の新規採用においても同様の安心感を与え、現役従業員の人材の安定につながり、さらに、過去、現在にわたって企業に所属したご本人のみならず、そのご家族にも、職場に対する誇りを持つことになる事と思います。

このように、会社墓は企業に属する全ての人々の結束力の源となり、競争力を高める事でしょう。

そして対外的には先に挙げたように「ブラック企業」のような企業とは対極にある、プラスイメージを強く発信する事ができます。

会社墓の形 - 企業イメージの表象かたち -

ここまで挙げてきた会社墓の性格上、お墓の形は企業や団体のイメージを表すものとなり、また慰霊という意味から、ただ派手で目立つものだけではいけません。 ですから、規模・デザインなどを、周囲の景観なども考慮に入れて、十分に検討しなくてはいけません。

石寅ではお施主である企業・団体の各御担当者の方や、霊園・墓地の管理者、などと綿密な打ち合わせを行い、永年にわたって納得のいただける設計、施工を心がけております。

会社・団体墓をご検討の折には、霊園・墓地の選定から設計、加工、施工に至るまで、一貫した石寅にご用命頂ければ幸いです。

京都一円、細やかな事も気持ちよくご対応します