京都市北区の寺院墓地にて、愛媛県産大島石のお墓を建立。細かなご要望も叶えた、柔らかな洋型墓

ホームページをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。京都のお墓・石材専門店として、お墓や石材のお仕事をさせていただいております、株式会社石寅の佐藤と申します。
これからこちらのブログにて、当店の情報や、京都のお墓事情について発信してまいります。よろしくお願いいたします!

初回の今回は、京都市北区のお寺様墓地に建立させていただいた、愛媛県産大島石の洋型墓をご紹介いたします。

 

京都市北区 等持院 新規墓石建立 愛媛県産大島石

 

京都市北区にある等持院に墓地をお持ちのお客様からのご相談です。お母様がお亡くなりになり、建墓をお考えでご来店くださいました。

お墓については、当初から洋型をご希望でした。そこで、弊社で建立した洋型墓のお写真をいくつか見ていただきました。

 

洋型墓事例サンプル①

洋型墓事例サンプル②

弊社では、施工例のお写真はだいたい10~20種類ほどをご覧いただいています。その中からご希望に近いものを選んでいただいて、それをベースにデザイン・お見積もりをいたします。今回は、こちらの2パターンで悩まれていましたが、最終的にはサンプル①の方をベースにお見積もりをさせていただくことになりました。

次に、使用する石をお選びいただきました。施主様は50代前後の男性の方で、経験上男性の方はどちらかと言うと色合いの濃い、シックな色合いの石を好まれることが多いため、佐賀県産の天山石などをご案内いたしました。すると、「これだと少し硬い感じがするので、もう少し柔らかい、落ち着いた上品なイメージで」とおっしゃったので、愛媛県産の大島石をご覧いただきました。

大島石は日本を代表する高級石材で、弊社の展示品のお墓にも使用されているものが多数あり、石目も美しく上品な色合いの石です。また、お施主様がお墓を建てる墓地のすぐ近くにも大島石のお墓があったため、周りとの調和も取れるということで、大島石を選ばれました。

 

こちらは、お墓の正面に彫刻した文字の元画像です。施主様のおじいさまが書かれた文字で、残されていた作品の中からこの「和」のを彫りたいということで、施主様がお送りくださいました。

ご希望を詳しく伺ったあと、サンプル①を参考にお見積りを差し上げました。しばらくすると、ご自身でも色々と調べたりしてくださったようで、具体的なご希望を寄せてくださいました。今の設計より高さを10センチ程度上げ、花台を2つにして角を少し丸めるなど、しっかり考えてくださっていることがわかる具体的な内容でした。

 

参考写真A

参考写真B

また、棹石の形についても具体的なご希望がありました。棹石の頂部は参考写真Aのように丸めて、その上で参考写真Bのように段差をつけたいということでした。ご希望を受けて、参考写真をもとに大体のイメージで図面を作成し、再度ご来店いただいて詳細を決めていき、弊社に工事をおまかせいただきました。

それでは、完成したお墓をご紹介いたします!

 

手書きの「和」の文字が印象的な、上品で柔らかいイメージのお墓に仕上がりました。

 

文字彫刻は、しっかりと深く彫りこんでいます。字の太さに応じた深さでなければ、その字の迫力・躍動感を出すことはできませんので、そこは字彫り専門の職人が意識してやってくれています。筆圧や、はらいの細かい部分なども丁寧に、おじいさまの文字を忠実に再現するよう努めました。

 

側面からです。ご希望の通り、頂部は丸みを持たせ、両端は段差を設けました。丸みがあって柔らかなイメージながらも、立体感があります。

 

お花立やお水鉢です。こちらもご希望を活かしました。形自体はサンプル①と同じなのですが、サンプルではひとつだったお花立を2つにして左右に配置、すべて丸面取りをしてお墓全体に統一感を持たせました。

 

お写真はないですが、今回は納骨室も大島石でお作りしています。外からは見えませんが、お墓の中でとても大切な部分である納骨室も十分な耐久性のある大島石で作成することで、長く安心してお参りいただけるお墓になりました。お施主様には、「思った通りのものができた!」と大変喜んでいただけました。

今回のお施主様は、とても熱心に、積極的にお墓作りに取り組んでくださる方でした。小さなことでもご確認を求めると、「行きますよ!」とお店まで寄ってくださって、完成までに3、4回はお越しいただきました。お母様のためにいいお墓にしたい、というお気持ちが私どもにも十分に伝わっておりましたので、それにお応えすべく精一杯お手伝いさせていただきました。十分な時間をかけてじっくりご検討いただいた甲斐あって、思った通りのお墓が完成し、本当に良かったです。

このたびは、弊社にお声かけいただいてありがとうございました。また、ブログ掲載もご快諾くださり、重ねてお礼申し上げます。何かお困りのことなどございましたら、いつでもお気軽にご連絡ください。